米雇用統計は非常に弱く

米雇用統計(5月)は非常に弱く、非農業部門雇用者数(NFP)は前月比わずか+75千人(事前予想は+160千人)に留まりました。しかも発射台となる4月が下方修正。米雇用にもいよいよ陰りが見えてきたんでしょうか?
発表後(東京時間21:30)、当然ながらドル為替は急落、ドル金利は急落となりました。さあ、商品市況への影響はいかに?①ドル安&米利上げ打ち止め⇒コモディティー高、②景気失速⇒コモディティー安。全く異なる結果がありうる。

ところでいま米国が夏時間だから、雇用統計発表が1時間前倒されています。私も、そして隣の席の2年目の後輩も、別件で21:00頃まで残業していたので、彼に「せっかくの機会だから雇用統計直後の相場を見ておけ」と、柄にも無く先輩風を吹かせてしまった。「教材」としてロイター画面上で、為替とFF金先の画面を拡大表示して、21:28頃からNTTの117番で時報を鳴らした。
「午後9時、30分を、お知らせします。プッ、プッ、プッ、プーン」。ベンダー上にいっせいに統計の数字が現れる。しかし、私のもともとの英語力の無さに加え、久しく実戦から離れているゆえの勘の鈍りから、「うん?うん?」と言っている間に、後輩が「75Kです!」。で、為替を見ると、すでに60銭ぐらい飛んでいた。FFは?5ベースのジャンプ。
サプライズがあったおかげで、「教材」としては最高だった。しかし「教師」の能力が・・・。「なっ、すごいだろ?」と、精一杯の先輩風をふかせ続けながら、ちょっと敗北感があった。(ブ)