高値警戒感も、イラン問題が相場を下支え

28日の原油相場は反発しました。
IAEAエルバラダイ事務局長が国連安保理に宛てて、「イランがウランを濃縮しているのは間違いなく」、「核兵器製造を目的にしているかどうかを見極めるための査察を同国が妨害している」との報告書を提出しました。これによりいよいよ同国へのなんらかの制裁が本格的に検討される段階になったといえます。
こうした地政学リスクの高まりに加え、バーナンキ議長が利上げ打ち止めを示唆したことによるドル安が支援材料となり、貴金属も上昇しています。
非鉄金属は高値警戒感から高安まちまち。アルミは上昇しましたが、注目の銅は節目の7000ドルを若干下回って引けております。
日本もGW中の飛び石期間ですけど、今日はロンドンもメーデーで休み(ICE、LMEも休場)。あと、昨今の最大の波乱要因である中国勢も、今週は「労働節」といって今週全部お休み(=さすがは共産主義国家、メーデーは盛大です)であり、波乱の予感も。(ブ)